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〒553-0003
大阪市福島区福島6-4-10
ウエストビル2F
TEL:06-6442-9780
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アルツハイマー病の認知症の診断と治療を始めその臨床経験の中で、ここ十数年、ご家族または本人の物忘れ(良性健忘)も含めて軽度認知障害(MCI)の段階で来院される患者様が増加しています。また忘れっぽいと感じている人も自発的に認知症かどうかを知りたいということで来院されることがあります。その理由として、ご自身の親族に認知症になった人がいるということであり、それが来院への引き金となっているのです。それ故に中等度以上のアルツハイマー病(AD)の患者様の来院は、減少傾向にあります。それだけアルツハイマー病に関する知識と関心が急速に高まっていることを示しています。
早期アルツハイマー病の診断で鑑別診断の疾病は多数ありますが、その中でも鑑別すべき疾患はレビー小体型認知症,脳血管性認知症,前頭葉-側頭葉型認知症,および進行性核上性麻痺などです。この他に初老期うつ病との鑑別も重要です。
ADは、病理学的に脳組織に神経原線維変化、老人班の沈着を特徴とする進行性変性疾患です。脳内にこれらの物質が20年以上の年月を経て脳内に沈着した時点で既に臨床的にはADの中核症状である記憶障害と認知障害が現れています。
早期AD(物忘れテスト MMSE23/30点)とMCIの診断を行っています。これは、発病を未然に抑えようということです。従って当クリニックではMCI、早期ADに移行する臨床的ポイントを摸索しているところです。
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a)臨床診断
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b)神経心理学的評価
(1)テスト形式
これらは、記憶を中心とする認知機能をはかる検査であり、当クリニックでは、臨床心理士により行われています。
(2)観察形式
以上を当クリニックでは、評価を基にフォローしております。
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当クリニックではMCIは、Petersen の基準に従ってCDR0.5の条件を満たしていること、それ以上にMMSのスコアが24点から28点であること、FAST3段階に該当する3つの条件が揃っている患者様をMCIとしています。
早期ADは、MMS20点から23点、FAST4、CDR1と判断しています。
補助診断にMRI、脳血流スペクトを利用しています。
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a)薬物療法
主に、塩酸ドネペジル(アリセプト)、ビタミンE,コエンザイムQ10、クエン酸第一鉄ナトリウム(鉄)を用いています。
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b)家族精神療法
これは、ご家族が患者様にどのように接するかを指導します。特に軽度認知障害(MCI)の段階の患者様は、「物忘れがあるかどうか」を問わなくてもご本人はそれを知り、不安にさらされている日々であり、また早期アルツハイマー病の患者様も即時記憶の障害が比較的前景に出現しているとはいえ、ご自身が物忘れの病に侵されていることは、充分に感知しているのです。その為にご家族からのサポートを必要としながらもご本人からはなかなか切り出せない点を考慮して、家族精神療法を充分に行えば、安心による情動安定化が病状の進行を抑えられると考えます。ケアはその意味も含め、ご家族のマンパワーが足らない場合は、ホームヘルパーの支援を仰ぐこともあります。ケアの基本は、MCI、早期アルツハイマー病の段階での患者様に対しては、ご家族が安心の支えとなることが大変重要と思われます。
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c)治験
治りにくかった病気によく効く薬や、それまでにあった薬より副作用が少ない薬など、役に立つ新しい薬が開発されることは患者様のみならず、患者様のまわりの方々やお世話をする人にとっても望ましいことです。
新しい薬を世の中で広く治療に使っていただくためには、長い年月をかけて研究します。研究室で効き目や安全であることを確かめた後、健康な方や患者様に使っていただいて、安全性や実際の病気への効き具合を確かめることになります。
このように、薬の開発のために、健康な方や患者様にご協力をいただく研究を「治験」といいます。また、治験に使う薬を「治験薬」といいます。
治験は、研究的な面をもっていますので、国の法律や国際的な基準にしたがっておこなわれます。当クリニックにおいても、法律や基準にしたがい、治験審査委員会で審査したうえで、病院長の許可を得ておこなっています。
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アルツハイマー病(AD)となる年齢は一般的に高齢者が多く、配偶者がいない場合は、独居生活となり、ご家族と一緒に暮らせても昼間は独りでいることが多く終日話す相手がいない環境にあり、軽度認知障害(MCI)や早期ADの場合は、なかなか集団の中に入っていけずにいます。一方で人間は語り合う存在である以上語る相手がいれば、たとえ同じ言葉の繰り返しであってもそばに人がいるというだけで安心なのです。その観点から施設の利用、ホームヘルパーの利用をすることを進めています。公的機関とのコミュニケーションをたえず取ることが必要と考え指導しています。
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医学、医療の研究が患者様及びご家族に還元されるならば出来うる能力の範囲で参加しています。
現在は、遺伝子のタイピング、A−β40,42の血中測定、タウ蛋白の血中測定などの共同研究をしています。研究のご協力は患者様及びご家族の同意を文書にてサインをいただき、共同研究施設の倫理審査会にはかり、認められた場合のみ行っています。
また、クリニックのレベルでは、MRI,RIの検査を自前に行うことは不可能に近いので、補助診断としてのこれらの検査は、設備の良好な施設にて、病診連携室を通じお願いしており、読影は自らで行っています。